性成熟期の女性に多くみられる出血です。排卵期には、卵巣内の卵胞からエストロゲンの分泌量が急激に変動します。この急激なエストロゲンの分泌量変化によって、一部の子宮内膜が剥がれ落ち、月経 生理 様の出血が起こることがあります。これが、排卵期出血の原因です。また、排卵によって卵巣から出血した血液が子宮外に排出されることもあります。排卵期の出血は、前の月経 生理 期間と次の月経 生理 期間の間に起きることから「中間期出血」とも呼ばれています。排卵期出血は、排卵の数日前から起こり、高温期が来ると止まります。おりものや下腹部痛が生じる場合もありますが、基本的には問題のない出血です。ただし、出血量が多い場合や、痛みが強い場合には、子宮内膜ポリープや子宮内膜症などが疑われます。. ストレスや環境の変化、加齢などで脳の視床下部や下垂体からのホルモン分泌が障害されるため、排卵が障害されると、卵胞は黄体に変化せず、プロゲステロンの分泌が起こりません。わずかに分泌されるエストロゲンによって子宮内膜が厚くなっていき、子宮内膜が厚くなりすぎると、維持できなくなり出血します。これが「無排卵性出血」の原因です。ホルモンバランスによる出血として多くみられるもので、「月経 生理 の出血期間が長くなる」「前の月経 生理 と次の月経 生理 までの周期が長いまたは短い」という特徴があります。. 日本人の閉経の平均年齢は50歳程度です。閉経の前後5年間が更年期と呼ばれる期間です。40歳後半になると無排卵性の月経 生理 が起きて、月経 生理 周期が短くなります。不正出血を契機に子宮頸がんや卵巣がんなどが見つかることがあるため、不正出血が起きた場合は検査を受けることを推奨します。. 腟内はデーデルライン杆菌(かんきん)によって強い酸性に保たれ、他の病原菌(嫌気性菌や大腸菌、クラミジア、淋菌など)から膣を守っています(腟の自浄作用)。しかし、性交渉やストレス、疲労などにより、膣の自浄作用がうまくいかなくなると、腟内や子宮の入り口に菌が繁殖して出血を起こしやすい状態になります。 またエストロゲンが低下する更年期以降では、萎縮性腟炎という炎症が膣内に起きやすく、出血の原因となることがあります。. 子宮頸管ポリープは子宮の入口、子宮内膜ポリープは子宮の内腔にできる良性の腫瘍です。 子宮頸管ポリープの場合、内診で見つかった時に同時に切除が可能な場合もあります。 子宮内膜ポリープは超音波検査や子宮鏡検査を行い検索や切除を行います。30〜40代の出産回数が多い女性はポリープができる確率が比較的高いので、当てはまる方は注意しましょう。. 子宮筋腫とは、子宮壁にできる良性腫瘍のことです。子宮の壁は平滑筋細胞という筋肉でできています。筋細胞が異常に増殖してできたコブ状のもので、発症する原因は未だに分かっていません。ただ、女性ホルモンが筋腫の発育に影響しているのではと指摘されています。できる部位によって、漿膜下筋腫、筋層内筋腫、粘膜下筋腫、子宮頸部筋腫に分けられます。 30歳以上の女性の20〜30%が発症すると言われており、不正出血だけでなく、過長月経や過多月経による貧血や腹痛(月経困難症)、下腹部の張り、膨満感、頻尿、便秘などの症状もみられます。筋腫が発生した位置や症状によって、治療を行うかどうかが異なります。 不妊や習慣流産の原因にもなるため、妊娠を希望される方は、早めに治療を受けてください。 また妊娠に合併した場合には、流産や切迫早産、早産、炎症を起こして痛みが発生する、胎位の異常(逆子など)、分娩時の異常(赤ちゃんの頭が降りてこない)などが起こることがあります。. 性行為から2週間以上経過した場合 最後の月経初日から4週間後 、尿検査で妊娠判定ができます。 また、受精卵は約1週間で子宮内膜に到達し、着床します。着床する時期に出血することがあり、これを「着床時出血」といいます。妊娠に関連した不正出血かどうか判断するために検査を行います。. ホーム 不正出血. 不正出血の原因 不正出血に対する検査 不正出血の治療法 精液検査の正常値. 子宮がん検査 子宮頸がんや子宮体がんの有無を調べます。これらは不正出血の原因であり、生命に関わる疾患です。少量の出血だけなので大丈夫と放置せずに調べることは極めて重要です。. おりもの検査 細菌の感染の有無を調べます。また内診の際に、おりものの色や性状、においなどから感染を疑うこともあります。. 性感染症検査 クラミジアや淋菌、トリコモナス感染などによって腟内や子宮の入り口が炎症を起こし、出血することがあります。また、これらの細菌に感染すると、卵管炎や骨盤腹膜炎など、不妊を引き起こす恐れがあります。. 妊娠反応検査 性行為から2週間以上経過した場合 最後の月経初日から4週間後 、尿検査で妊娠判定ができます。 また、受精卵は約1週間で子宮内膜に到達し、着床します。着床する時期に出血することがあり、これを「着床時出血」といいます。妊娠に関連した不正出血かどうか判断するために検査を行います。. 血液検査 (女性ホルモン検査など) 血液検査では、血中のエストロゲンや黄体化ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)を調べます。また、出血の量が多く、かつ長引いている場合は、貧血の有無や血中の鉄 Fe の濃度も確認します。. ホルモンバランスが原因の場合 ほとんどは自然経過で様子を見る間に治ります。しかし、出血期間が長い場合や出血量が多い場合は、女性ホルモン剤で出血を止めていきます。. 炎症(腟炎、性感染症)が 原因の場合 原因になる細菌に効果のある抗生物質を処方します。. 裂傷による場合 軽度の傷でしたら自然に出血は治まることが多く、抗生剤の処方などで様子を見ていきます。しかし、裂傷が大きい場合には自然治癒できないため、縫合処置が必要となります。. Web予約 電話 求人案内. Web予約 問診 はじめての方へ 費用 求人案内 サプリメント. 当院で治療を 受けて頂く前に. contact Web予約 電話 tel. Web問診票 [女性初診] 問診票 [不育症] 問診票 [出生前診断] 問診票. Official SNS LINE Instagram Facebook. 当院で治療を受けて頂く前に はじめての方へ.
性行為後に出血が起こる原因は?病気や妊娠の可能性、受診の目安について解説
不正出血の量や原因・病気-受診の目安は?|京都の足立病院 「不正出血」とは、月経(生理)時以外に性器から出血が起きることです。真っ赤だったり茶色かったり、または下着に少し付く程度の量だったりと、様々なものがあります。 性交時に出血が起こるケースが多くなります。 ストレスやホルモンの乱れによる ダラダラと出血が続く、生理前に少量の出血が続くといったケースが多くなります。 これは不正出血?生理前に出血する原因と病院に行く目安 | 株式会社KINS着床出血は、生理と間違えやすい出血 です。そのため、妊娠しているにもかかわらず生理だと勘違いしてしまい、妊娠週数が進んでしまうことがあります。出産を望まれる方であれば問題ありませんが、さまざまな理由から出産を希望されない方にとって、妊娠週数が進んでしまうのは避けたいことです。こうしたトラブルを避けるためにも、不正出血が起こった場合は、できるだけ早く婦人科の診察を受けることをおすすめします。 予期せぬ妊娠の可能性がある場合は、早急に婦人科を受診してください 。. おりもの検査 細菌の感染の有無を調べます。また内診の際に、おりものの色や性状、においなどから感染を疑うこともあります。. ポリープは、子宮内部や子宮頸部に生じるできもののことです。子宮頸部にできる 頸管ポリープは、不正出血の原因になります 。頸管ポリープは、摘出時には麻酔なしでも痛みを感じないため、定期的に検査を受け、発見されたら摘出するようにしましょう。 子宮内部にできる内膜ポリープは、女性ホルモンのエストロゲンによって、子宮内膜が増殖することで生じます。無症状のことがほとんどですが、着床障害や、子宮体がんに発展する可能性があるため、 定期的に検査を受けることが大切 です。. ストレスやホルモンの乱れによる「機能性出血」 病気を原因としないストレス・ホルモンバランスの乱れに伴う出血です。 ダラダラと出血が続く、生理前に少量の出血が続くといったケースが多くなります。. 不正出血はストレスが原因でも起こる? 生活習慣が乱れたり、ストレスが溜まったりすると、ホルモンバランスが乱れ、不正出血を起こすことがあります。生理は女性ホルモンの働きでコントロールされているため、 ストレスでホルモンバランスが乱れる と、生理不順や不正出血を起こる可能性も否定できません。また、過度なダイエットも、 ホルモンバランスを乱す原因となる ため、注意が必要です。.
性行為後に出血が起こるのはなぜ?
性行為を行ったタイミングが排卵日付近であれば、生理予定日の少し前に着床出血が起こることがあります。 外傷による出血は、性行為や激しい運動、事故などによって膣や外陰部が傷つくことで発生します。以下は、外傷による出血の一般的な原因です。 性交特に 「不正出血」とは、月経(生理)時以外に性器から出血が起きることです。真っ赤だったり茶色かったり、または下着に少し付く程度の量だったりと、様々なものがあります。不正出血があっても、体調に大きな変化がない方も少なくないため、「病院に行くほどではない」と、症状を放置してしまいがちです。しかし不正出血は、 病気が原因の可能性もあります 。長期間続く場合や、毎月起こる場合には、医療機関で診察を受けるようにしましょう。一度検査を受けることで、患者様の不安を解消し、病気を早期発見することもできます。なお、不正出血は、 出血しているときに受診するほうが、原因が見つかりやすくなる ため、出血のあるときに池袋アイリス婦人科クリニックまでご連絡ください。. 性交後の出血 性交後に出血が見られることが多いです。 不正出血 月経周期に関係なく、不正出血が頻繁に見られることがあります。 異常なおりもの 悪臭を伴うおりものや、血が混じることがあります。. 月経異常 月経周期が不規則になり、月経量が増加することがあります。 不正出血 特に閉経後に出血が見られる場合は要注意です。 腹痛 進行すると、下腹部の痛みや圧迫感が生じることがあります。. 子宮がん検査 子宮頸がんや子宮体がんの有無を調べます。これらは不正出血の原因であり、生命に関わる疾患です。少量の出血だけなので大丈夫と放置せずに調べることは極めて重要です。. 不正出血を伴い、腹痛がある場合は、 何らかの異常が身体に起こっていることが多く 、早く医療機関を受診したほうが良いことが多くなっています。特に子宮外妊娠など、迅速な処置が求められことがあるので、要注意です。. 病院に行かなくてもよいケース 軽度の外傷の場合は、清潔なガーゼやナプキンなどを当てて圧迫すれば、徐々に出血が治まります。数日以内に出血が完全に止まれば、過度な心配は不要です。. 当院で治療を 受けて頂く前に. 不正出血は、 出血が起こっているときに受診すると原因がつかみやすく なります。そのため、出血が収まってから受診するのではなく、出血しているときにご連絡ください。少しの出血でも、生理ではないときの出血は不安を伴うものです。不安を解消するためにも、病気の早期発見のためにも、早め早めの行動を心がけてみてはいかがでしょうか?. 新宿駅前婦人科クリニック 平川 絵莉子 院長 産婦人科専門医|母体保護法指定医 鳥取大学医学部卒業後、産婦人科医として経験を重ね、年8月新宿駅前婦人科クリニック院長に就任。. 子宮頸部にできるがんを 「子宮頸がん」 といいます。. 子宮筋腫とは、子宮壁にできる良性腫瘍のことです。子宮の壁は平滑筋細胞という筋肉でできています。筋細胞が異常に増殖してできたコブ状のもので、発症する原因は未だに分かっていません。ただ、女性ホルモンが筋腫の発育に影響しているのではと指摘されています。できる部位によって、漿膜下筋腫、筋層内筋腫、粘膜下筋腫、子宮頸部筋腫に分けられます。 30歳以上の女性の20〜30%が発症すると言われており、不正出血だけでなく、過長月経や過多月経による貧血や腹痛(月経困難症)、下腹部の張り、膨満感、頻尿、便秘などの症状もみられます。筋腫が発生した位置や症状によって、治療を行うかどうかが異なります。 不妊や習慣流産の原因にもなるため、妊娠を希望される方は、早めに治療を受けてください。 また妊娠に合併した場合には、流産や切迫早産、早産、炎症を起こして痛みが発生する、胎位の異常(逆子など)、分娩時の異常(赤ちゃんの頭が降りてこない)などが起こることがあります。. 性行為後の出血はよくある症状です。 子宮口付近はもともと出血しやすい部位のため、性行為などの刺激で出血することは珍しくありません。 しかし、出血を繰り返す場合、子宮頸がんなどの病気が考えられるため、一度婦人科を受診しておくと安心です。 性行為後に生理がきたのですが妊娠の可能性はありますか? A. 性感染症 クラミジアやトリコモナス、淋菌感染症といった 性感染症でも、不正出血が起こることがあります。 また、おりものの増加も特徴として挙げられます。 性感染症の疑いがある方は、性病検査を受けておくといいでしょう。 新宿駅前婦人科クリニックでも、性感染症検査・治療を受けられます。お気軽にご雑談ください。 性病検査をWEB予約する. 診療時間を知りたい アクセス情報を知りたい 保険診療での検査結果を知りたい 婦人科美容を知りたい 美容医療を知りたい. 早期発見につなげるためにも、 性行為後の出血が続くようであれば、一度婦人科を受診するようにしてください。. 日本人の閉経の平均年齢は50歳程度です。閉経の前後5年間が更年期と呼ばれる期間です。40歳後半になると無排卵性の月経 生理 が起きて、月経 生理 周期が短くなります。不正出血を契機に子宮頸がんや卵巣がんなどが見つかることがあるため、不正出血が起きた場合は検査を受けることを推奨します。. コーポレートサイト Corporate Website. 低用量ピルを服用中の方が不正出血を起こすのは、決して珍しいことではありません。ピルを 初めて内服する方のおよそ3割が経験する とされています。これは、主にホルモンバランスが崩れることで起こるもので、病的な意味合いはありません。避妊の効果にも影響はないので、出血が少量であれば安心して内服を続けてください。 しかし、 出血の量が多いときや、2週間以上長く続くとき は、医師の診察を受けた方が安心です。子宮筋腫や子宮頚がんといった病気があるのかもしれません。お早めに、心斎橋駅前婦人科クリニックにご相談ください。. BLOG RANKING. 情報をお探しですか? 電話 WEB予約. 病院に行った方がよいケース 出血量の減少が見られなかったり、痛みが強くなったりしている場合は、 外傷の悪化、感染症による炎症なども考えられるため、医師の診察を受けましょう。 また、 出血量が明らかに多い場合には、経過観察を待たずに医療機関を受診してください。 傷が深かい、あるいは裂傷が大きいため、傷を縫い合わせる「縫合」という処置が必要なケースがあるからです。受診は、女性器の専門家である「婦人科」にかかることをおすすめします。. 膣炎 膣の炎症(膣炎)は、感染やアレルギー反応、ホルモンバランスの変化によって引き起こされることがあります。膣炎によるかゆみや炎症がひどくなると、出血することがあります。 外陰炎 外陰部の炎症(外陰炎)も、膣炎と同様に感染やアレルギー反応、摩擦などが原因で発生し、出血を伴うことがあります。 性器ヘルペス 性器ヘルペスは、ヘルペスウイルスによる感染症で、外陰部や膣に痛みを伴う水疱や潰瘍ができることがあります。これが破れると出血することがあります。 乾燥や刺激 外陰部や膣の皮膚が乾燥したり、刺激を受けたりすることで、ひび割れや出血を引き起こすことがあります。. 排卵期出血は、 生理周期の中間頃に見られる軽度の出血 で、多くの女性が経験する一般的な現象です。排卵期出血の原因は、排卵時にホルモンバランスが変化することによるものです。. 池袋アイリス婦人科クリニック 加村和雄(かむらかずお)院長 年埼玉医科大学医学部卒業。病院やクリニックにて、日本産科婦人科学会専門医として研鑽を重ね、池袋アイリス婦人科クリニックを開院。. TOP コラム 性行為後に出血が起こる原因は?病気や妊娠の可能性、受診の目安について解説. 月経周期が不規則になる 出血の量や期間が一定しない 出血が鮮やかな赤色ではなく、暗赤色や茶色っぽいことがある 出血が断続的に続くことがある. 性行為後に出血が起こると、真っ先に疑うのが 「妊娠の可能性」 ではないでしょうか。出血と妊娠には、どのような関連性があるのでしょうか。妊娠していないケースと、妊娠しているケースの2つの可能性をご紹介します。. ホルモンバランスの乱れ ストレス、急激な体重変動、過度な運動などがホルモンのバランスを乱すことがあります。 思春期や更年期 思春期や更年期には、ホルモンの変動が大きく、無排卵周期が発生しやすくなります。 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS) この疾患は、ホルモンの異常により排卵が不規則になることがあります。 過度なダイエットや栄養不足 栄養バランスの欠如がホルモン分泌に影響を与え、無排卵周期を引き起こすことがあります。. 関連記事: 着床出血はいつ?生理との違いは?. 膣炎 膣の炎症(膣炎)は、感染やアレルギー反応、ホルモンバランスの変化によって引き起こされることがあります。膣炎によるかゆみや炎症がひどくなると、出血することがあります。. 生理のように決まったタイミングで出血が起こるのなら問題ありませんが、性行為後のように本来なら出血が起こるはずのないタイミングで血を目にすると、不安を感じます。 性行為後に出血が起こった場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。 原因として考えられる病気や妊娠の可能性、受診の目安 について解説します。 出血が起こったけれど、どのように対処すれば良いのかわからないという方はご一読ください。 出血が気になる方は お気軽にご相談ください 。 医療法人心鹿会 では LINE相談も可能です 。. 子宮頸がんは、子宮頸部という子宮の入り口にできるがんです。HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染することで発症しますが、このウイルスは、性行為の経験がある女性のほとんどが、 一生に一度は感染するとされています 。多くの場合、免疫の力で自然にウイルスは排除されるため、 全ての女性が子宮頸がんを発症するわけではありません 。しかしウイルスを排除できずに、感染が長期間持続した場合に、子宮頸がんになる可能性があります。 HPVは感染に気づかないことが多い ため、定期的に子宮頸がん検診を受けるようにしましょう。.